今回は、【HALVES】嫌々の歌詞意味とはと題し、似ている曲はノーダウトかを考察していきます。
双子のアーティストHALVESの楽曲は、2024年に毎月1曲のペースでリリース。
今曲は、機械的なサウンドと感情のこもっていない歌い方が特徴的です。
一度聴くとクセになり、HALVESの楽曲の中でも特に再生回数が多いものです。
デジタルな音楽と感情を抑えた歌唱が特徴で、そのユニークさから似たような曲が話題に上っています。
また、この曲の歌詞も独特で、馴染みのない言葉が並んでおり、一度聴いただけではその意味が難解に感じるかもしれません。
創り出した独特の造語の歌詞のひとつひとつに面白い表現が見あるので、こちらでは、【HALVES】嫌々の歌詞意味とはなにか、似ている曲はノーダウトなのか解説します。
HALVESさんの嫌々聞きながら筋トレ頑張ろ
— ねこぜです (@Nekoze_yamada) August 6, 2024
Contents
【HALVES】嫌々の歌詞意味とは?
この歌詞には、孤独や自己嫌悪といったテーマが強く反映されています。
冒頭の
間違った罪悪感 残酷な心電図
といったフレーズは、主人公が感じている自分自身に対する感情を表現。
単なる感情ではなく、精神的な状態や心理的な苦悩を描いています。
特に
「最悪な夜に掛ける言葉もない」
という部分では、絶望的な状況の中で、代替えできる言辞すらも見つからない孤独感が強調されています。
この曲が描くのは、まるで心の中での孤独な戦いのようなものです。
自分の感情や思考が狂い始め、外界との接点が薄れていく様子が表れています。
社会とのズレ
次に歌詞の中で目を引くのは、“独善的感情論”や”偽った診断名”など、社会や他者とのズレを表現するフレーズです。
これらは、社会が作り上げた正解や基準が、主人公には合わないという感覚を示しています。
“簡単な訳は何も知らないから”や“鈍感な日々に騒ぎ出す異常な世界”などの表現は、社会や他者との接続がうまくいかず、自己の感情が理解されないという歯がゆさを感じさせます。
“感染性共感症”や”必要ないエゴ死生学”といった言葉も、感情や共感が、時に無理に押し付けられたり、理解されなかったりする現代社会への皮肉が込められています。
これらのフレーズは、主人公が社会の価値観や常識に疑問を抱き、孤立していく様子を描いています。
反復と絶望
歌詞の中には、“繰り返す最低なシナリオ”や“罪に贅沢な罰を”など、破滅的で終わりの見えない反復が繰り返される場面が多く登場します。
これは、何度も同じ過ちを繰り返しているような感覚や、状況が改善することなく続いていく絶望的な状態を象徴。
“吐き出した血迷うロザリオ”などの表現は、強烈なイメージで感情の混乱を伝えています。
特に
聞き飽きたその無駄な意味を
というフレーズは、無意味な繰り返しや、無駄に思えることを続けている無力感を表現。
主人公は、何度も同じパターンを辿って、そしてその意味を見出すことができない状況に閉じ込められているかのようです。
自己嫌悪と否定的な感情
歌詞には、自己嫌悪や自分を否定する感情が色濃く反映されています。
“叶わないどうせ自己嫌悪“や“この夜に重度拒否反応”といったフレーズは、自分を受け入れられない気持ちを強調しています。
自己嫌悪や拒絶反応は、現代社会に生きる多くの人が抱える感情ですが、この曲ではその感情を極端に表現することで、強烈な印象を与えています。
また、
“知る由もない被害妄想 また僕は笑えないピエロ”
という部分も、自己否定の極みとも言える表現です。
被害妄想や自分をピエロのように感じることは、自己評価が低く、他者との関係がうまくいかない人々の心情に通じるものがあります。
離れない散々な言われよう
あの夜に曖昧なステレオ
ここからは、外部からの非難や批判に晒されている主人公の姿を想像させます。
その後は、どこかぼんやりとした記憶の中にある音や言葉を指しているようで、過去に対する未練や悔いが感じられます。
悲劇的感情に価値を ありふれた狂気的ラジオ
これは、悲しみや絶望そのものに価値を見出そうとする主人公の矛盾が表れています。
日常の中で無意識に流れる不穏な思考や感情を暗に示しているのよう。
繰り返す最低なシナリオ あの罪に贅沢な罰を
ここでは、同じ過ちを何度も繰り返す主人公の姿が浮かび上がります。
望まない結果が何度も繰り返される無力感が伝わってくるものの、自分を罰したいという衝動と、それに満足できない歪んだ感情を描写していますね。
被愛型未遂擁護 結局は利益重視
現代社会の愛や人間関係が表面的で利己的なものであることを風刺しているように感じられます。
自分を愛してほしいという願望が満たされないまま終わる状況を示しながら、その一方で他人は結局のところ利益重視で動いているといった冷酷な視点も感じられます。
単純な訳は誰も言わないから
この部分では、何が正しいのか、誰も明確に教えてくれないし、しょうがないという諦めでしょうか。
主人公は、曖昧な言葉や行動に囲まれ、真実が見えない世界で迷っている様子が描かれています。
現実は不満ばっか 理想像とのスキル格差
多くの人が感じる日常の不満や不安に共感する部分ではないでしょうか。
その後に続く「理想像とのスキル格差」というフレーズは、自分が思い描く理想と現実の自分との間にある埋められない差を嘆く主人公の姿が浮かび上がります。
先天性逃避願望 ご都合主義医学療法
ここでは、現実逃避を願う主人公の姿が、逃げることが自分にとって当たり前であるかのような感覚を示しています。
一方、自分の都合の良い方向に考えるという、いわば自己中心的な思考を療法と皮肉った表現といえるでしょう。
感情が夜に溶けることもないから
ラストのこのフレーズでは、どれだけ絶望的な夜を迎えたとしても、感情が消えてしまわないというメッセージが込められているようです。
完全に諦めることもできず、感情が渦巻き続ける様子が描かれており、主人公の複雑な心境が感じ取れます。
【HALVES】嫌々の似ている曲はノーダウト?
HALVESの『嫌々』がリリースされて以来、リスナーの間でOfficial髭男dism(ヒゲダン)『ノーダウト』に似ているという声が多く聞かれます。
この2曲には確かに共通点があり、サビ部分が特に類似してると指摘されています。
ノーダウトとの共通点
2つの曲の最も顕著な共通点は、サビの部分です。
両曲のサビでは音程があまり動かず、比較的淡々とした歌い方が特徴です。
メロディが静かで、流れるように歌われる点が似通っていて、それぞれ独自の魅力があり、聴き手を引き込む力を持っています。
ヒゲダンのノーダウトもサビの最初は音程が動かず、流れるように歌われるため、嫌々との雰囲気に似た印象を受けます。
どちらも心地よく耳に残るリズム感があり、聴いていてついつい引き込まれてしまう魅力があります。
その他の似ている曲
ノーダウト以外にも、aikoの花火や10-FEETの第ゼロ感もよく挙げられている曲の一つ。
これらの曲もサビで音程があまり動かず、流れるように歌うスタイルが共通しているため、そう思われているようです。
最初は静かに始まり、徐々に音が広がっていく感じがそう思わせているのかもしれません。
Novelbrightの「嫌嫌」の関係
“嫌々”は、Novelbrightの“嫌嫌”という曲は、読みは一緒ですが漢字に相違があります。
この2つの曲は、全く異なる曲で表記も違うため、混同されることが少ないかもしれません。
それぞれ独自の雰囲気を持っており、どちらも素晴らしい曲なので、ぜひ聴き比べてみてください。
Halvesの嫌々めっちゃ聞いてる。
TikTokで流れてきてくれてありがとう— たそ (@O__taso) March 25, 2024
まとめ
本記事では、【HALVES】嫌々の歌詞意味とはと題し、似ている曲はノーダウトかを解説してきました。
孤独や自己嫌悪、社会とのズレをテーマにしたこの楽曲歌詞は、一見難解で抽象的に感じるかもしれません。
しかし、そこに込められたメッセージは非常に強力で、現代社会に生きる人々が抱える心の葛藤を代弁しています。
感情を抑えた歌唱と機械的なサウンドが、その絶望的で孤立した感情をさらに強調し、聴く人々に深い印象を与えます。
歌詞の中に登場する難解な言葉や造語は、逆にその世界観をより一層強くする役割を果たしており、聴くたびに新たな発見があることでしょう。
【HALVES】嫌々の歌詞意味とはなにか、似ている曲はノーダウトなのかを最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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