本記事では、化けの花の歌詞の意味はなにか、つぼみや化粧の回数からわかる本音とはについて考察します。
ボカロP・なきそが手がけた楽曲『化けの花』は、プロセカの人気ユニット「25時、ナイトコードで。」として新たに作られたものです。
秘密が明らかになったときの胸の痛みや葛藤が描かれ、プロセカの物語をより深く理解するために欠かせない作品ともいえます。
この解釈はあくまでも筆者の個人的な見解ですので、1つの参考として受け取っていただけたら幸いです。
それでは、プロセカ史上で最も重厚で深いストーリー『化けの花』の歌詞の意味はと題し、つぼみや化粧の回数からわかる本音とはについてお届けします。
🎧25時、ナイトコードで。の書き下ろし楽曲を担当いただく
なきそ(@7kiso_nakiso)さんよりコメントをいただきました✨📺番組生配信中:https://t.co/5cXTiF5Qdw#プロセカ4周年直前生放送 pic.twitter.com/83cBF0tNx7
— プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク【プロセカ】 (@pj_sekai) September 27, 2024
化けの花の歌詞の意味は?
心の痛みをえぐるような描写で書かれた楽曲『化けの花』も不穏なメロディと歌詞をさっそく考察していきましょう。
冒頭の
「なにその目 やっぱその目 はじめましてじゃないね」
というフレーズは、瑞希が周囲の目に対する敏感さや視線を強く意識している様子が表れていると思いました。
ここでは、東雲絵名が思いがけず瑞希の秘密を知り、その時に自分を見た瑞希の目について言及しているようです。
瑞希は、自分が男であるという秘密を打ち明けることで感じる恐怖に苦しみつつも、前に進むためにまず絵名にだけは知ってもらいたいと願っていました。
しかし、自ら話す機会を失い、絵名の反応を目の当たりにすることになります。
瑞希の秘密を全く知らなかった絵名は、驚きや困惑を見せましたが、軽蔑や否定的な感情はありませんでした。
それでも、その一瞬が拒絶に感じられたのかもしれません。
「なにその目もうやめて 可愛いだけなのに罪の味」
さらに、絵名と約束した思い出の場所で、問題となる出来事が起こったことも、瑞希の心を深く揺さぶったようです。
瑞希自身は、自身が普通の「女の子」ではないことを認識しており、自分の存在がまるで「罪」であるかのように扱われていると感じ、深く心に傷を負っています。
“可愛い”という言葉は一見好意的ですが、その裏に隠された期待や固定観念が、瑞希にとっては「罪の味」になっているのでしょう。
彼女が感じるのは、自分の内面的な葛藤や本当の自分を見せることができず、外見だけで判断されることに対する抵抗感です。
「ずれる ずれる 崩れる ずれる気が触れる」
互いの思いがズレて噛み合わなかった瞬間、これまで築いてきた関係が一瞬で崩壊してしまう儚さを実感します。
そして、パニックに陥った瑞希は「理性が揺らぎ」、その結果として心のバランスや自己認識が揺らぎが崩れてしまう様子が表れています。
「秘密ひとつで崩れる壊れる ごめん」
ようやく見つけた自分の居場所が、「たったひとつの秘密」によって壊れてしまうことを痛感します。
この「ずれ」は、瑞希が他人の期待に応えたい気持ちと、自分の本当の望みとの乖離を意味していると考えられます。
ニーゴを破壊してしまった罪悪感と、絶望によって自身も崩れていく中で、思わずこぼれる「ごめん」という言葉が痛ましいです。
実際瑞希は、自分の抱える秘密と向き合えず、無力感を抱いていました。
この“秘密”については、彼女自身や周囲の言動からほぼ確定的なものとされていますが、作中では明確に記されていません。
公式の見解としては、現段階ではその内容を暗示する形になっており、真実についてはユーザーが推察することに委ねられています。
「見ないで理解出来ないでしょう?」
普段は人にどう思われていようが自身の嗜好を貫く瑞希ですが、瑞希の根底にあるネガティブで自己否定的な感情がここで浮き彫りになります。
「まるで咲いてしまった 化けの花」
ここの“化けの花”という表現は、瑞希自身が望まない形で変化し、その結果として他人からの理解を得られない苦しさを象徴しているかのようです。
自分を可愛く装いながらも心の奥では「花に化けているだけ」と捉えている瑞希の心情がうかがえます。
“咲く”という表現は、瑞希の内面的な変化や成長を肯定的に象徴しているようですが、不本意な形で成長してしまったというニュアンスも含まれているかのようです。
瑞希は、自分が思い描いていた理想とは違う形で「咲いてしまった」ことに対する戸惑いを感じているのかもしれません。
「みーんないなくなれ いなくなれ いなくなれ いなくなれ そばに居て」
この強い感情表現は、周りの人々からの視線や期待、理解できないことへのフラストレーションが爆発している瞬間です。
瑞希は、自分を取り囲むすべての人やものが消えてしまえば楽になると感じている一方で、実際はニーゴの存在がとても大事でメンバーにそばにいてほしい、孤独は望んでいないという矛盾を抱えています。
これは、孤独を恐れる一方で他人に理解されたい、誰かに寄り添ってほしいという強い願望が表れているように思えます。
瑞希は物語の進展において、メンバー全員の優しさを十分理解しています。
また、絵名の視線が驚きから来ていることも認識しているようです。
おそらくですが、他のメンバーに自分の秘密を明かしても、変わらずに接してくれるでしょう。
しかし、瑞希にとってそれは、彼女たちの優しさが自分の存在によって何も変わらないことを“思わせてくれる”という苦しみに直結してしまうのです。
ニーゴを大切に思っているからこそ、これまでの関係が変わってしまうことに対して複雑な感情を抱いているはずです。
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— なきそ (@7kiso_nakiso) October 24, 2024
この曲は、2024年10月12~19日まで開催されたゲーム内イベントでの物語に基づいて作られています。
そこでは、長い間秘密を抱えてきた暁山瑞希が主人公として登場し、物語が展開されます。
暁山瑞希の心情を反映した『化けの花』には、自己認識や他者との葛藤が大きく投影されています。
また、歌詞やメロディーの変化、そしてリズムパターンに至るまで、さまざまな「ズレ」を連想させる要素が随所に取り入れられている作品です。
化けの花の歌詞のつぼみや化粧の回数からわかる本音とは?
「つぼみにはもう戻れない」という歌詞の「つぼみ」は、一度咲いた花は、蕾には二度と戻れないように、「花として装ってきた自分」ももう元には戻れない。
ここは、周囲にどう映るかに対する深い悩みを表現しています。
今さら変えることもできず、心の奥底では自分が受け入れてもらえないことへのやるせなさがにじみ出ています。
「どんなに醜く映る化粧」
このフレーズは2度出現し、“化粧”は瑞希が真実を知られたとき、普段のメイクや見た目さえも醜く思われてしまうのではという不安で胸が締めつけられるようです。
いくら化粧を重ねても、内面的な不安やコンプレックスは消えないというジレンマが反映されています。
結局のところ、瑞希は自分を完全には否定できず、その結果「化けの花」という表現にたどり着きます。
この表現は、希望を与えてくれたメンバーとの絆を象徴しているのかもしれません。
早く自分の気持ちを伝えておけばよかったとどんなに後悔しても、出会った時からやり直すことはできないのです。
まとめ
今回は、化けの花の歌詞の意味はなにか、つぼみや化粧の回数からわかる本音とはについて考察しました。
それぞれの歌声や表現方法、MVで強調された目の演出などからも、瑞希が感じた想いが伝わってきます。
瑞希は、自分を取り巻く環境や他人の目線に苦しみながらも、自分の本音と向き合うことができないまま、孤独感を抱えています。
“セカイ”に閉じこって現実に戻れなくなった瑞希の行く末がどうなるのか、今後の展開にも注目せずにはいられません。
新たな情報が入り次第、化けの花の歌詞の意味はなにか、つぼみや化粧の回数からわかる本音とはなにかについて追記します。
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